『クラウド時代のハイブリッド手帳術』を読みました。
著者は、倉下忠憲さん。
知的生産などをテーマにしたブログ「R-style」を運営されており、著書も多数あります。
僕は本書を読んで、Evernoteも紙の手帳も「もっともっと使いこなしたい!」とテンション上がりました。
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Contents
手帳はツールではなくシステム
・新しいツールが登場し、働き方も多様化する時代においては、1つ1つの「ツール」に注目するのではなく、手帳を「システム」として捉え、多様なツールを適材適所で配置していくことが求められます。
・今まで、「手帳」と言えば、とじられた1冊の手帳、あるいは入れ替え可能なリフィルを使ったシステム手帳という、たったひとつのツールを意味していました。これからは、自分の情報を管理する大きなシステムとして「手帳」を捉えていく必要があります。
「手帳の使い方」という言い回し、よく聞きますよね。
でも冷静に考えると、何の話をしているのかわかりません。
手帳は、単なるモノの名前だからです。
本書における、手帳を「システム」としてとらえる考え方は素敵ですね。
「手帳を2冊使っています」と「私の手帳システムには、手書きの手帳が2冊含まれます」のほうが有機的な使い方だと思いませんか。
また、著者は、手帳システム構築の目的を「情報の管理」と「主体性の獲得」と書いています。
これも、よく議論が混ざりがちなところですよね。
スケジュール管理のために手帳を使いたい人と、夢実現のための人の議論がかみ合わなかったり。
デジタルとアナログの手帳
さて、タイトルの「ハイブリッド」。
クラウドツールなどの「デジタル」と、手書き・紙による「アナログ」のハイブリッドです。
僕も昔、なんとなくGoogleカレンダーを導入したものの、結局紙の手帳を見るしなあと、挫折したことがあります。
多くの人は、ハイブリッドではなくデジタル化を試みます。
でも、それはうまくいきません。
デジタルとアナログには、それぞれ長所・短所があるからです。
デジタルはたくさん保存できることがメリット。
アナログは形式が自由なのが強みですよね。ある日は絵で、ある日は文字で、みたいにできます。
正解は、それぞれの強みが最大化するように組み合わせることです。
ハイブリッド手帳術
ここからは、印象に残った個所を紹介します。
詳しくはぜひ本書を読んでみてください。
スケジュール管理
タイムマネジメントの考え方で、スケジュールをコントロールするためのツールが、「Weeklyプランナー」です。入ってきた予定と、自分自身の時間を合わせて、1週間の時間の使い方を「見える化」しながら計画していきます。
アナログツールは、一度書き出したものを移動させられない点がデメリットですが、「計画」を書き残しておくという点においては、それは気になりません。逆に、簡単に編集できない分、しっかりとした「形」で残るというのがメリットになるでしょう。
倉下さんは、Googleカレンダーの予定を元にして、「ほぼ日カズン」で1週間のプランニングを行っています。
普通の週間予定と違って、作業時間を意識するのが特徴です。
タスクマネジメント
いくら機能的に「タスク管理」を行っても、タスクが処理されなければ意味がありません。
「タスクマネジメント」では、どうすればそれが処理しやすくなるか、あるいは着手するための「やる気」が出てくるのかについての仕組み作りが必要です。
「タスク管理」という言葉へのネガティブな印象が拭われますね〜。
1日のはじめに、Dailyタスクリストを用意しようと書かれていたので、さっそく用意してみました!
これはいいですねえ。
これまでは手帳に書いていたので、常時開いているわけではありませんでした。
バーチカルで1日の計画を管理していたときも、開いたままにすると邪魔だなあということが気になっていたんですよねえ。
メモパッドなら、場所をとらないし、常に視界に入ってきて、めちゃいいです。
おすすめです。
どこでもメモ環境
- インプットメモ(外部情報のメモ)
- アウトプットメモ(自分の頭の中のメモ)
- アクションメモ(行動につながるメモ)
- ライフログメモ(日々の出来事・感想のメモ)
おしいところまでいっている人、多いんじゃないですかねえ。
Evernoteをなんとなく使っていて、「参考になったサイトをWebクリップ」「思いつきをメモ」くらいはしてるよ、みたいな。
あ、ちょっと前の僕ですね笑
このあたりは、入り口を手帳、手書きメモ、メモアプリなどにして、蓄積先をEvernoteにするのがいいですね。
セルフマネジメント
・「将来の大きな目標を立てて、それを細分化し、行動する」という方法論を単純に実行すると行き詰まる可能性が見えてきます。
・目標を立てて終わりにするのではなく、それらを見返し、その結果を踏まえてまた新しい目標を立てていくわけです。その目標は、かなりの確率で達成されませんが、それでもまったく問題はありません。目標それ自体に意味があるのではなく、それに沿って計画を立てたり、見返す行為の中に意味が含まれているからです。
毎年、1月に長期目標を立てては3月くらいに「どうでもいいや」って思っています。(あなたもそうですよね?)
僕はこれを読んで、めちゃくちゃ道が開けました。
ああ、そうそう。
いけそうな気がする!!
次々に新しいことを考えるのが好きな人は、長期目標決めて逆算して計画を立てるやり方は、難しいです。
かといって、計画なしだと何も成し遂げられません。
だから、さきほどのアナログ・デジタルと一緒で、「いいとこどり」をしたらいいんですねえ。
読んでよかったなあ。
それおもしろいね
いかがでしたか。
『クラウド時代のハイブリッド手帳術』をご紹介しました。
皆さんも、自分だけのハイブリッド手帳システムをつくって、楽しく生きてみませんか。
■わたくし、学びのヒミツ結社の代表をしております
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