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2050年の人々が「あの時代なら何でも可能だったのに」と悔しがることになる2016年に生きる僕たちがすべきこと

投稿日:2016年12月23日 更新日:

こんにちは。夢想家デイトレーダーのいしざわです。

『<インターネット>の次に来るもの 未来を決める12の法則』を読みました。

著者は、ケヴィン・ケリーさん。雑誌『WIRED』の創刊編集長です。

僕は現在デイトレーダーだけれど、5年後の2021年には、投資家として活動しようと考えています。

だから、「未来」に関する本はよく読むのです。

そして漠然と「どんな世の中になるだろう」と考えます。

それは、とても楽しい行為です。

本書は、そんな僕の想像を、さらに豊かにしてくれる1冊になりました。

変化は不可避

・テクノロジーの性質そのものに、ある方向に向かうけれど他の方向には行かないという傾向(バイアス)がある。
・声のメッセージを遠くに送る電話は不可避だが、アイフォンはそうではない。
・デジタル世界の不可避とは、ある慣性の結果生じたものだ。つまり、テクノロジーの移り変わりには慣性が働いている。

この辺りの話の展開がとてもおもしろいです。

変化は避けられない。

しかし、具体的にどんなプロダクトが出るかという各論については決まらない。

重要なのは、どんな範囲のことが不可避なのかを見極めることだ。

僕は、そう理解しました。

「変わるか変わらないか」という議論になると、「変わる」論者の提案する変化が具体的すぎて同意しかねることが多いです。

でも、実際には「変わる」ことは不可避でも、「それがどんな事象やプロダクトに落としこまれるか」は分からないものです。

この前提を押さえておくと、「未来のことなんて考えても仕方がない」というダサい結論にならずにすみます。

「なっていく」が最も重要

この広範で動きの速いテクノロジーのシステムは、文化の進む方向を少しずつ確実に曲げていくことで12の力を増幅させるのだービカミング(なっていく)、コグニファイング(認知化していく)、フローイング(流れていく)、スクリーニング(画面で見ていく)、アクセシング(接続していく)、シェアリング(共有していく)、フィルタリング(選別していく)、リミクシング(リミックスしていく)、インタラクティング(相互作用していく)、トラッキング(追跡していく)、クエスチョニング(質問していく)、ビギニング(始まっていく)。

上記12の変化を、各章1つずつ解説されます。

どの変化も、それぞれ興味深いし、相互に関連しています。

僕は、なかでも1つ目の「なっていく」が最重要だと考えます。

僕たちが変化について考えるとき、「なっていく」という視点がなければ、未来は読めません。

・マシンは陰に隠れて自らをアップグレードし、時間と共に静かに自らを変えていくのだ。これは、徐々に行われるので、われわれはそれらが何かに<なっていく>ことに気がづかない。

・常に<なっていく>ことの問題は、<特にプロトピア的な変化においては>、変化が止まらないことで、漸進的な変化に気がづかないことだ。

・もっと重要なことは、われわれが新しいものを古いものの枠組みで捉えようとしがちがということだ。現在の見方を将来にそのまま当てはめることで、実際には新しいことをすでに知っているものに当てはめようとして歪めることになる。最初の映画が劇場での芝居のように撮影され、最初のVRが映画のように作られたのはそのためだ。

わかっているもののの話しかできない人って多いですよね。

会社員をやっている人は、偉い人でそういうタイプがいるとめっちゃイライラしますよね。

話通じないですからね。

本書を読んで、「そんなに目新しいことが書いていないな」という感想を持つ人がいると思います。

最初、僕もそうでした。

でもそれは、「なっていく」ことを本質的に理解していない人の読み方です。

変化は、プロダクトとしてのビフォア・アフターだけでは捉えられず、「気づきにくいが徐々に変わっている」ものなのです。

だから、12の変化のうち、「なっていく」がわかっていないひとは、あとの11個について考えても無駄ですよ。

っていうくらい大事な話ですね。

画面という「物」は意外に影響大

スクリーニング(画面で見ていく)の章もおもしろいです。

・20世紀後半の教育者やインテリ、政治家や親たちは、テレビ世代の子どもはものを書けなくなると心配した。スクリーンは社会的病害の宝庫だと非難された。

・人々が文字を読む時間は80年代と比べてほぼ3倍になっている。2015年までにウェブには60兆ページの情報がアップされ、毎日数十億ページずつ増えている。そうしたページは誰かによって書かれたものだ。いまも市井の人々がブログに毎日8000万ページも書いている。

なぜこの「スクリーニング」がおもしろいのか。

それは、ここだけが「モノありき」の話なんですよ。

「画面」というモノというかツールが重要になるから、そのツールがあることを前提にいろんな話を進めよう、みたいな。

でもこれは、変化というものが、抽象的な概念と具体的なモノの両面から起こってくることを示しています。

両輪なんでしょうね。

著者のケヴィン・ケリーさんは、これからの30年で「画面で見ていく」ことを重視していますが、他にもないかなと考えるのはおもしろいですよね。

何かないだろうか。(思いついたらノートに書こう)

個人が発信する情報とはなんだろう

これも「スクリーニング」の章ですが、ユニバーサル図書館の話が出てきます。

・本の間で密なハイパーリンクが張られれば、どの本もネットワーク化したイベントになる。

自分が知らないことでも、次から次に有益な情報にアクセスできるってことですよね。

僕は、「それおもしろいね」という感動や学びのチャンスが増えそうで、超ワクワクしますよ。

一方、「フィルタリング」の章にはこんなことが書かれています。

・人生は短く、読むべき本は多過ぎる。どれを選べば良いかを誰か、あるいは何かが耳元で囁いてくれないと決められない。

いま現在でもまさに実感していることですが、情報へのアクセスが簡単になった反面、ちょっと多すぎますよね。

おなかいっぱい。

「スマホを見ない数日」を過ごす人もいますしね。

そんな流れでキュレーションみたいなのが注目されているのですが、それはそれで問題があります。

・元から好きだったものだけが評価されることの危険性もある。独りよがりなスパイラルに絡め取られてしまい、ほんの少し違っているけれど好きになるかもしれないものが見えなくなってしまうのだ。

これも、わかりますよね。

で。

読みながら考えていたことがあります。

それは、

これからの時代における、個人のブログって何なの?

ということです。

本や動画からのリンクにより、正しい参照先がゴリゴリできることにより、「誰もちゃんと調べていないこと」が明らかになります。

だから一つには、「誰も知らないこと」に個人ブログの突破口があります。

「ブログは情報発信」という前提に立てば、そのパイを取り合うことがブロガーの仕事です。

一方で、先ほどのユニバーサル図書館的な発想で、百科事典のようななものがゴリゴリ整備されていくとするなら、そこにリンクされることを求める「競争」という側面もありそうです。

なんか大変そうです。

キュレーションメディアの世界観にちょっと似ています。

また、常に新しいものを書かなければいけない感じもします。

ひたすらめんどくさいなあと感じる反面、逆もあるんじゃね?とも思います。

「古い情報」つまり、「歴史」としての価値です。

2016年当時、人は何を大事にし、日々何を考え、何に悩み、どんな行動をし、成長したのか。ある事象は、当時どう評価されていたのか。

みたいなのは、「情報」です。

それを情報として残すには、単なる日記ではダメなんだと思います。

信頼性がある状態で発信していく、写真もつける、など、後々の「資料価値」を上げることって、個人でもできますね。

今は「ググって調べて出てくるもの」を「情報」と呼ぶ時代ですが、あと10年したら「そこから何を考えて行動するか」を情報と呼ぶのではないかと思いますよ。

それおもしろいね

こういう本を読むことが、僕にとっての読書です。

「読んで知識を得た。書いてある方法をそのとおりやった。オッケー。」

みたいなのは、あまり楽しくないんですよね。

読み終わってからがスタートで、「要するに何なんだろう」「自分はどう考えるんだろう」と悶々と考えて、自分なりの知識にしていくことが本当に楽しい。

それを繰り返すと、投資のシナリオも、めっちゃ分厚くなっていくんですよね。

本書の最初にも書いてあることですが、現代は変化の始まりに位置します。

だから、日々見えにくいけれども変化しているのだということを自覚し、「世の中がどちらに向かっているのか」というシナリオを日々更新しながら生きることが、数年後の超楽しい毎日を呼ぶんじゃないでしょうか。

コツは、「よくわからないこと」をすることですね。

わかっていることは、変化が終わった案件だからです。

だから、本書を「前半が読みにくい」と感じたなら、読み終わったあとに最初に戻ることをお勧めします。

後半がわかりやすいと感じるのは、「既にわかっているもの」のフレームに当てはめて考えやすいからです。

前半こそが、「わからないもの」について書かれている箇所です。

分厚いですが、お勧めです。

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