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もうすぐ読み終わるカフカの『審判』に、『城』ほどの衝撃がない理由

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カフカの『審判』の本編を読み終わった。

今は、本編のあとに収録されている『付録1 未完成の章』という、”断片”の集まりを読んでいる。

ちなみに、付録2は、『著者によって抹殺された個所』である。

本編自体は読んだので、感想を書きたいと思う。

城よりは世界観に惚れなかった

世界観に引き込まれる度合いは、『城』のほうが高かった。

『審判』の主人公であるヨーゼフ・Kが巻き込まれた事態は、『城』の主人公Kほどではない。

最後は謎の理不尽さによって不幸なことになるのだが、それはあくまでも「おかしい」だけである。

ヨーゼフ・Kは、なぜか被告になり、結局最後まで理由がわからなかった。

にもかかわらず、銀行の業務主任という「立場」があったのだ。

カフカの小説は、人間は立場を通してしかその存在を認められないという本質について書かれていると言われる。

その意味では、『城』における城の存在は、『審判』の裁判所に比べてはるかに遠かった。

最後まで、全く近づけもしなかったのだから。

主人公の立場も、『審判』のほうが理解可能である。

近いうちに再読したい

実はわたしは、『審判』の後半の内容が頭に入ってこなかった。

文字は追ったが、思考がついてこなかったのだ。

この現象を、「つまらなかった」とまとめてしまうのは、早計である。

前述の、「『城』のほうがすごい」ともとれるわたしの解釈は、おそらくとても浅い。

後半の内容が頭に入ってこなかった理由は、別にある。

重要なのは、今はまだその理由がわからないということである。

今日現在のわたしには、それを解明する材料がない。

小説がおもしろいのは、ここである。

「わからない」と思ったときに、それをおもしろいと思い、なおかつ読み終わってからも「なぜだろう」と断続的に考えることができる。

事実、『審判』を読んでいる最中にも先月読んだ『城』を思い出し、「自分は『城』について理解したのかしないのか」などと考えていた。

皆さんも、カフカどうでしょう。




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自己紹介

いしざわ(空論家)

いしざわ(空論家)

職業:空論家、トレーダー。
スキル:事業企画、株式トレード、ファシリテーション、アイデア創出
関心範囲:ライフログ、学び、資産形成
解決したい社会問題:普通の30代以上がどんどん苦しくなる件。ザコでも無職でも楽しく生きられることを、自身の経験をもとに伝えたい。
・上記を実践しようとして、トレカ屋さんでアルバイトに応募しているが、なかなか受からない。 [詳細]