『あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか 論理思考のシンプルな本質』(津田久資 著)を読んだ。
タイトルはキャッチーだが、中身は本格的なロジカルシンキングの本だ。
著者の津田さんは、東大ーBCGー博報堂という、いわゆるエリートだ。
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考える
ロジカルシンキングの本は多い。
内容は、どれも似ている。
MECEとロジックツリーだ。
本書は、それだけに止まらない。
まず前提として、「考えよう」と説く。
わたしたちは日ごろ、「よく考えた」と誤解してしまう。
しかし、それは誤りだ。
既存のフレームワークに当てはめて、考えたと誤解してしまっているのだ。
本書では
学ぶ=既存のフレームワークに当てはめて答えを導く
考える=自分でつくったフレームワークから答えを導く
と定義している。
(「当てはめる」だけでは競合に勝てない!!!)
わたしたちは、子どものころから正解を導く訓練をされてきた。
そして、その能力が高い人を今も「頭がいい」と評価している。
これからの時代は知識だけではダメだと薄々気づきながらも。
書く
人が考えているかどうかを決めるのは、その人が書いているかどうかである。
三島由紀夫が書かずに小説を完成させた逸話が紹介されているが、普通の人間には無理だ。
わたしも、常に書いている。
部下にも、書くことを命じている。
だが、できない人ほどピンとこないようで、すぐにやめてしまう。
このあたりは「考える」という語感と実際の作業に齟齬があるということなのだろうか。
まとめ
「考える力があったらかっこいい」
そう思う人に、ぜひ読んでほしい本だ。
わたし自身は、論理思考が非常に苦手だ。
苦手だが、最低限のスキルとして意識している。
そして、そのスキルは知識として持っても意味はない。
実際に使い倒すことでしか磨かれないことは言うまでもない。
■わたくし、学びのヒミツ結社の代表をしております
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